化粧品OEMとODMの違いとは?―製造方式の特徴と選び方を解説

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2024.03.04

初めてのOEM

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化粧品OEMとODMの違いってなに?基礎用語をわかりやすく解説!

最近“化粧品ODM”というワード、よく耳にするけど、何なのかよくわからない。 
OEMと同じじゃないの?何がどう違うの?と戸惑う方も多いと思います。 

今回は、化粧品OEMとODMについて、それぞれの基礎的な説明と活用方法を説明していきます。 

1.化粧品「OEM」とは? 

OEM」とは、
Original Equipment Manufactureの略で、受託メーカーが他社のブランド製品を製造することです。
自社で工場や設備をもっていなくても、製品をつくることができます。 

化粧品に限らず、アパレル・食品業界、自動車や電機製造業界などでも
幅広く行われている企業間の取引を指します。 

「化粧品をつくりたい!でもノウハウも設備もない…」と諦めなくても、
受託メーカーに依頼することで、化粧品ビジネスをはじめることができます。 

ただ、基本的には製造部分のみを請け負うため、
具体的に作りたいアイテムや内容・処方を依頼側が明確にしてからオーダーするイメージです。 

何を作るかまったく決まっていない
企画のアイデアを色々と提案してもらいたい
一緒に商品を開発してほしい
という場合は次に説明する「ODM」がお薦めです。 

2.化粧品「ODM」とは? 

ODM」とは、
Original Design Manufacturedの略で、受託メーカーが他社のブランド製品を製造することに変わりはないのですが、
その内容に商品企画・デザイン・開発が加わり、企画段階から製造までを一気に任せることができます。 

ODMの一番のメリットは、
化粧品の知識がなくてもスピーディに製品化できるという点です。 
極端に言うと、化粧品開発の経験が全くない異業種でも、ODMメーカーと組むことで新規参入が可能になります。 

3.“ファブレスコスメ”が市場を席捲 

近年、化粧品OEM・ODMメーカーを活用しブランディングに成功している“ファブレスコスメ”がヒットをとばしています。 
ヒット商品のランキングをみてみると、大手メーカーよりも新興ファブレスメーカーに勢いを感じます。 

化粧品OEM・ODMメーカーを活用する一番のメリットは、
販売促進や顧客とのコミュニケーションに時間やお金・エネルギーを注げるところです。

また、アイテムによって依頼する化粧品OEM・ODMメーカーを使い分けることにより、
それぞれの受託メーカーの強みを生かすこともできます。 

4.化粧品OEMとODMどちらに依頼する?より大切なこと 

化粧品OEMは、基本的に製造のみ請け負うと前述しましたが、
中には設計部分にもかかわるODM的要素をもったOEMメーカーもでてきており、
両社の違いが曖昧になってきています。 

依頼しようと思っている会社がどこまでの部分を担うのか、フォローしてくれるのかをしっかりと事前に調べ、
自社の考えとマッチングする会社を選ぶことが重要です。 

また、化粧品OEM・ODMメーカーどちらに依頼するにしても大切なのが
誰に、どんな商品を届けたいのか」という“思い”の部分です。

そこは、ブランドを有するメーカーにしかできないところです。
そこがないと、商品ができあがっても、なにも響かない・誰にも届かない物ができあがってしまいます。 

あくまでも“思い”の部分をつくれるのはブランドメーカーだけであり、受託メーカーではないのです。
その“思い”を大切にし、この会社と組めば表現できそうだな、と感じる受託メーカーに依頼することが
商品づくりにおいてとても大切なことだと思います。