
今年も、上半期があっという間に終わりました。
毎年感じていますが、時がたつのは早いもので、
美容業界では、美容情報サイトや美容雑誌から上半期のベストコスメが続々と発表になりました。
コロナが落ち着き、いつも通りの日常にほぼ戻っている2025年は、
いったいどのような動きが見られたのでしょうか。
今回は、これらの情報をもとに
2025年の美容業界の動きを振り返り、トピックスにまとめ、
下半期の予想もしていきたいと思います。
1.“熱すぎる夏”を乗り越えよう!紫外線対策コスメが豊作
昨年も、夏の暑さが猛暑を超え「酷暑」と言われていましたが、
今年の夏も同じような状況となっています。
温暖化の影響もあり、今後も夏の気温は上がり続けるのではないかと言われています。

作業着・作業服で有名な某メーカーが日焼け対策として開発した、
顔をすべて覆うタイプの「不審者パーカー」が爆発的な人気で、
多くの店舗で品切れが続出し話題とになりました。
消費者の“日焼けしたくない”という強い思いを製品化したもので、
見た目が不審者になろうとも紫外線を防ぎたい、
背に腹は代えられない切実さを感じます。

化粧品においても日焼け止めが豊作となっており、
様々な商品が発売されました。
トーンアップできるものからテクスチャーが心地よいもの、
敏感肌用、エイジングケア用、高スキンケア効果など、
あらゆる切り口の商品が見られました。
UVケアに自分が何を一番に求めるのかを明確にし、
商品選びをすることが大切だと感じました。

今年発売された商品は、形状が珍しいものも見られ、
スティックタイプやスプレータイプ、パウダータイプなど、
出先でお直しできる想定の商品が発売されており、
紫外線対策をしたい時に、いつでも対応できる“お守りコスメ”的な商品が目立ちました。
2.ヘアケアニーズが熱い!下半期も「素髪ケア」で「美髪課金」継続か
あるヘアカラーメーカーの調査で、
ブリーチを必要とする“派手髪”をしている人は、
自己肯定感アップや仕事のパフォーマンスの向上、挑戦意欲の向上など、
心理面に多様な影響があることが分かった、という記事を読みましたが、
職場の髪色の自由化が進んだことも影響しているのか、
確かに数年前と比べて日本人の髪色が多彩になっているのを感じます。
自分自身の髪の色にこだわりを持つ人の増加により、
おのずとケアしたいニーズが高まることが予想されますが、
大手検索美容サイトでもそのような傾向を反映した商品がランクインしていました。
上半期新作ベストヘアケアを受賞した商品は、
繰り返すカラーリングによるダメージをケアするトリートメント、
同じく上半期新作ベストヘアスタイリング1位は、髪の色落ちを防ぐ日焼け止めでした。
“自分の好きな髪色にして、その色をなるべくキープしたい”
“好きな髪色にしながら、髪ダメージをケアしたい”
というニーズは今後も拡大していくと思われます。
3.2025年は「香り」ブーム再来?甘めの香りが多く見られた
上半期発売の商品をみてみると、香り付きの商品が多く見られる傾向にありました。
店頭でも、香りを切り口にして、
ブランドの垣根を超えた売り場を展開しているところもあり、
香りに対する消費者のニーズが高まりを感じました。
香りの傾向としては甘めが多く、
スイーツのような“グルマン系”の甘い香りや、
桜や金木犀など和の要素を感じるようなフローラル系などが見られました。
香り訴求をしているアイテムとしては、
シャンプー&トリートメント、ヘアオイル、リップクリーム、
ボディミスト、ハンドクリームなどが見られました。
大手美容検索サイトの下半期ネクストトレンドでも
「五感フレグランス」というワードがランクインしており、
香り関連の商品やサービスが伸長していく可能性があり、
今後の動きに注目していきたいと思います。
4.2025年下半期は、どうなる?
前述したとおり、上半期のスキンケアコスメは、
「酷暑」に対応した商品が数多く発売されていました。
夏に心身ともにダメージを受け、疲れ切った状態のまま秋を迎えることで、
“肌にもお疲れが出ている”と感じている消費者は多いと予想され、
「秋肌ケア」にも力を入れて行くのは自然な流れではないか、と感じます。

その「夏の疲れが秋に出る」という部分について、
どこに焦点を当て、どうカバーしていくのか
が開発をしていく上での肝になってくると思います。
今までも季節に対応した商品は、発売されていましたが、
今後はさらに季節ならではの悩みや、肌状態、精神状態にアプローチできるような商品が
求められるのではないかと思います。

また、自分の好きな「髪色」での自己を表現や、
自分の好きな「香り」でテンションを上げる、
癒されるなど“自分軸”を大切にした消費行動が上半期には見られましたが、
その傾向は引き続き下半期も続いていくのではないかと予想されます。
