ここ数年で注目されるようになった「フェムケア」。
前回のフェムケアの市場動向にもあるように、
女性特有の悩みをケアするアイテムが増えています。
市場では化粧品に限らず、サプリメント、雑貨など、様々な商品が展開されています。
その中でも、最初にイメージするのは、ウォッシュやクリームなどフェムゾーン専用の化粧品。
においや痒み等にお悩みの方が手に取ったり、エチケットとして使用する方も増えています。
今回は、フェムゾーンの化粧品を企画する上で、知っておきたいポイントを解説します!
第一回目は、注目度の高い「洗浄剤」です。
女性同士でもなかなか話しにくい話題の一つが、「フェムゾーンのお悩み」。
話題になりにくいだけで、意外と気になっている方も多いのではないでしょうか。
1.開発ポイント「剤型」
商品を開発する上で、一番最初に検討するのが「剤型」です。
今回は市場にある剤型を中心に紹介します。
①泡タイプ
プッシュするだけで泡で出てくる洗浄剤です。
ふわふわなきめ細やかな泡で、やさしくケアできます。
泡立て不要で、手軽にスピーディにケアできる点もうれしいポイントです。
②固形石鹸タイプ
泡立てて使用する固形石鹸は、洗浄力があり、すっきりとした洗い上がりです。
泡切れも良いため、すすぎ残しが少ない点がポイントです。
③ジェルタイプ
厚みのあるジェルが肌に密着し、摩擦レスに洗い上げる洗浄剤です。
保湿力に優れ、しっとりとした洗い上がりが特長です。
2.開発ポイント「洗浄成分」
フェムゾーンは、他の皮膚と比べて極めて薄いため、
角質層も薄い傾向にあります。
さらに、バリア機能も弱いため、外部の刺激も受けやすく、
肌内部の水分も蒸散し、乾燥しやすい状態にあります。
このことから、使用する洗浄剤は、
マイルドに洗い上げながら、お肌に必要な水分や油分を取りすぎない
アミノ酸系や植物由来の洗浄成分がおすすめです。
剤型とも関連するため、OEMメーカーに相談すると良いでしょう。
3.開発ポイント「美容成分」
アイテムの特長となる美容成分は、
フェムゾーンの悩みに関連した成分が配合されています。
【フェムゾーンのお悩み】
1位 ニオイ
2位 蒸れ、痒み
3位 黒ずみ、かぶれ
※社内アンケート結果(女性、20代~50代、20名)
ニオイに対するアプローチは、
原因となるタンパク質汚れを落としたり、原因菌の繁殖を抑制するエキスを配合しています。
また、精油などの香料でマスキングするアイテムもあります。
かゆみ、乾燥、黒ずみには
植物エキスや、乳酸菌などの発酵液エキスで対応しています。
4.開発ポイント「㏗」
フェムゾーンの㏗は、他の部位の皮膚よりも酸性寄りです。
一般的なボディソープで洗うと、洗浄力が強く、
必要な潤いまで取りすぎたり、刺激になる可能性もあります。
しみにくく、やさしい使い心地を目指すためには、
フェムゾーンの㏗と合わせる必要があります。
5.その他のポイント
・フリー項目
防腐剤、合成着色料、合成香料、エタノールなどを配合していない、
無添加を謳うアイテムも多くあります。
敏感な部分に使用するものだからこそ、配合成分にはこだわりたいですね。
・安全性試験
肌に対する刺激性を確認するために、
パッチテストやアレルギーテストを実施することがあります。
パッケージにも記載することができ、
特に大手ブランドメーカーでは敏感肌や乳幼児向けの製品で実施しているようです。
試験を実施していても記載していない場合もありますが、
消費者にとって商品選択の一つの指標となります。
ただし、すべての肌にアレルギーが起きないというわけではありませんので注意が必要です。
安全性試験は必須ではないため、各社の方針に委ねられています。
6.シーエスラボのフェムケア専用洗浄剤
シーエスラボでは、好みのテクスチャーや使用感で選べる、
4種類の洗浄剤を開発しました。
1アイテムで「洗浄」と「保湿」の効果が叶い、
オイルタイプやミルクタイプなど、珍しい剤型もございます。
詳細は、こちらをクリックしてご覧ください。
ぜひお気軽にお問い合わせください。