世界的な“クリーンビューティ”の流れは、ペット業界にも波及し、
飼い主によるペットの「健康志向」へのニーズは
年々高まってきています。
“ペットは家族”という認識から、
様々な健康関連のサービス、商材が誕生し、
人間顔負けの手厚いケアが可能になってきています。
今回は、そんな動向が注目されている“ペット業界の商材”について
調べていきたいと思います。
1.ペット市場について
ペット市場は、飼育頭数は減少しているのも関わらず、
成長が続いていると言われています。
きっかけとなったのは“コロナ禍”。未知のウイルスに対する不安や、
行動制限により人に会えない寂しさをペット達が癒してくれていました。
様々な業界で、軒並み経済的な打撃を受けたコロナ禍においても、
ペットおよびペット用品の販売は、飲食料品の小売業と並んで販売額が増加したと言われ
“不況に強い”ビジネスだと言われる所以になっています。
また、円安・物価高が続く昨今においても、
すでに飼っているペットに対する支出は減りにくい傾向にあり、自分のことは節約しても、
ペットにかけるお金は変えない“ペットは家族”という思いの強さを感じます。
2.ペット市場の商材について
ペットフードをみてみると、
非常に細かいニーズに対応した商品が展開されており、形状も様々です。
また、素材にもこだわる傾向があり「オーガニック」「国産」「低カロリー」など、
人間の食料品で見られるようなワードが多く見られました。
海外では、
ペットの品種や好み、健康状態によりフードをカスタマイズするサービスや
新鮮な産地食材を使用したドックフードを配達するようなビジネスもみられ、
今後日本でも広がっていく可能性があります。
国内では、
日本人同様、ペットの高齢化が進むにつれて、ペットに対する健康意識も高まり、
低価格の商品が支持される一方で、
高付加価値のついた高価格帯の“プレミアム商品”が注目を集めています。
3.「犬用シャンプー」にも安心・安全を
犬の皮膚は人間の皮膚より薄いと言われとてもデリケート。
皮膚のpH(ペーハー)も違うことから
犬用に開発されたシャンプーを使うのが一般的です。
犬用のシャンプーは大きく分けて
「美容シャンプー」「薬用シャンプー」「ドライシャンプー」に分けられます。
毛並みをフワフワにしてツヤをだしたい時は「美容シャンプー」、
かゆみ・アトピーなどの皮膚トラブルのある場合は「薬用シャンプー」、
病気の療養中や老犬、水嫌いの犬には「ドライシャンプー」など
目的により選ぶことが大切です。
犬用シャンプーには、全成分を表示する義務がありません。
しかし、ペットにも安心・安全を求める飼い主が増えていることを考えると、
あえて全成分を開示し、香料や着色料を使っていない、
肌に優しい洗浄成分を使っていることなどを訴求ポイントとすることも
一つの方法かもしれません。
4.飼い主との“体験のシェア”がキーワード
一昔前に比べ、
ペット可のマンションやレストラン、カフェなど、
ペットと一緒に過ごせる環境が整ってきました。
しかし、旅行や出張、入院など長期にわたりペットの世話ができない場合、
ペットホテルに預けることしかできませんでした。
しかし、国内でも、旅行などで犬を世話できない飼い主と、
飼育経験豊富な近所のホストをマッチングするサービスが誕生し、
狭いケージの中に入れられることなく、
親戚の家に預ける感覚でホスト家族と一緒に過ごせるようになりました。
消費者の“ペットは家族”という思いに応えたサービスといえます。
また、大手ペット商品メーカーから、
人気お菓子のペット版を大手お菓子メーカーと共同開発した商品が発売されており、
人間が食べているお菓子と同じブランドの犬用商品を犬と一緒に食べる
“体験”を共有することができます。
ペットも家族の一員として、同じ時間を過ごし同じ体験をシェアしていきたい、
というニーズにメーカーがどこまできちんと寄り添えるのかが、
今後の商品開発で大切になってくると思います。
シーエスラボでは、ヒューマングレードにてペットケア用アイテムの開発も行っております。
商品開発をご検討の方は、お気軽にご相談ください。