今年もすでに折り返し!上半期話題のコスメ&トピックス!

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今年も、早いもので半年が過ぎました。
美容業界では、美容情報サイトや美容雑誌が上半期のベストコスメを続々と発表しています。
コロナが落ち着いた後の美容業界は、どのような流れになっているのでしょうか。
今回は、これらの情報をもとに2024年の美容業界の動きを振り返り
トピックスにまとめ、下半期の予想もしていきたいと思います。

 

1.海外ブランドの値上げにより「国産コスメ」に注目

昨年から今年にかけて、円安や物価高の影響か、
外資系ブランド、特にデパコスコスメの値上がりの動きが多く見られました。

200円くらいの値上げから、1,000円近く値上げしている商品もあり、
値上げ前にお気に入りの商品を駆け込みで購入し、
その後は国産ブランドで探すという流れもみられました。

美容サイトの上半期総合ランキングでも、
トップテンのうち9商品が国産のコスメであったことが話題に。

また、中価格帯(2,000円~6,000円代)のスキンケアコスメが4商品ランクインしており
“中価格帯コスメ”の健闘ぶり
が目立ちました。

総合大賞に輝いた、大手ブランドのクレンジングオイルも、
2023年11月に4年ぶりにリニューアルし、実は110円値上げしていますが、

口コミを見てみると、リニューアルでデザインもよくなり
中身もバージョンアップしているので、全く問題ないという声もあり、

消費者も円安や物価高を加味しており納得できる価値があれば
たとえ値上げをしても支持される
という、一例だと思います。

とにかく安ければよい、というよりは
品質と価格のバランスを見極めて“失敗したくない”という心理が
働いているのかもしれません。

 

2.スぺケアからディリーへ。シートマスクの日常化

化粧水や、美容液を含有させたスキンケア「シートマスク」が売れています

インバウンドや著名人の美容本で紹介されたこと等から
“シートマスク”人気が高まったと考えられますが、
シートマスクがスペシャルケアの位置づけからデイリーケアに移行したことが
大きいと思います。


シートマスクの口コミを見てみると
「毎日使い」「毎日保湿」「敏感肌でも使いたい」というような声が見られました。

やはり、美容サイトの上半期総合ランキングでも
毎日使いを提唱しているブランドの「シートマスク」
トップテンにランクインしていました。

同じブランドから「高機能」と「低刺激」、
それぞれ違う切り口で2商品が選ばれており

シートマスクに対する消費者ニーズの高まりを感じました。

 

3.日焼け止め市場に「UV耐水性」表示の商品が続々

「UV耐水性」とは、
汗や水に強い処方を表す「ウォータープルーフ」」と同じ機能です。

これまでは、業界基準がなかった為、各社が自主的に独自の試験を行い、
表記していたため、耐水機能にはバラつきがありました

そこで、化粧品製造メーカーの業界団体である
日本化粧品工業連合会が自主基準を検討し、
国際標準化機構(ISO)
の規格であるISO18861(2020)に基づいた
明確な基準
を設けたのが「UV耐水性」表示です。

UV耐水性基準は、実は2022年12月から運用がはじまっていましたが、
2年の猶予期間があるため、表記している商品が昨年は少なかったのですが、
2024年12月1日以降は、UV耐水性表示がないと、
ウォタープルーフの表示が認められない
為、


2024年春発売の商品に、耐水性表示基準をクリアした商品が多く
発売されているのだと予想されます。

ただし、「UV耐水性」は“水に浸かったとき”を対象にしているため、

汗をかいてハンカチやタオルで物理的にこすった場合は、
日焼け止めの効果は落ちるため、塗りなおす必要がある点は
注意しなければなりません。

 

4.2024年下半期は、どうなる?

上半期のスキンケアコスメは
円安、物価高騰の影響という社会的な要因だけでなく
「失敗したくない」「リピートしやすい」「試しやすい」商品を求める心理から、
中価格帯コスメが躍進したと前述しましたが、

メイクアップに関しては、コストを抑えてプチプラで済ませる
という方も多いように感じます。

メイクトレンドとしては、
コロナ禍でマスク必須になった際に、
ファンデーションや濃い口紅を塗らなくなったものが、
そのままナチュラルメイクのトレンドと合わさり浸透しましたが、
コロナ禍後もナチュラルメイクの流れは続いており、
2024年上半期も「粘膜カラー」や「シアー感」等がキーワード
なっています。

このトレンドは下半期も続いていくのではないかと予想されます。

また、2023年から見られたスキンケアの
“成分指名買いの動き”が2024年も引き続き見られ、
「ナイアシンアミド」「ビタミンC」「レチノール」の美容成分が話題になりましたが、

逆に特定の成分が入っていないかを調べて「〇〇フリー」商品を買う
動きもあるようなので、下半期はそのあたりの動きにも注目していきたいです。