春は、出会いの季節。日に日に暖かくなってきて心もウキウキしてきますね。
しかし、花粉症の方にとっては様々な不調に見舞われる、頭の痛い季節でもあります。
今回は、最新の花粉症対策コスメについてリサーチしていきます。
1.もはや「花粉症」は国民病?!
「花粉症」は年々増加しているといわれ、もはや国民病と言えます。
今年は暖冬の影響で、飛散が例年並みか少し早いそうです。
2月~4月に飛散する最も有名なのは「スギ」「ヒノキ」の花粉ですが、
初夏にも「イネ」「ブタクサ」といった草本植物の花粉が飛散するということで、
人によってはかなり長期間、憂鬱な症状に悩まされることになります。
症状としては「くしゃみ」「鼻づまり」「目の痒み」「目の充血」に加え
「肌荒れ」に悩まされている方も多くいらっしゃいます。
QOLを著しく下げる「花粉症」に対しケアしたい、というニーズも拡大の一途をたどっています。
2.花粉症対策コスメが続々発売
花粉症対策コスメの進化が目覚ましい昨今、様々なタイプの商品が発売されています。
傾向をみていくと、直接肌や髪に花粉をつかないようにするものと、
花粉症による肌荒れに対してのアプローチに分けられます。
直接花粉をブロックする商品としては、
髪やメイクした顔の上から使える花粉をブロックするスプレーや
目・鼻の周りに直接塗る直塗りタイプのジェル、
花粉や紫外線をブロックする日焼け止めなどが見られました。
ただ単に花粉をブロックするだけでなく、
美白やエイジングケアができるなど化粧品ならではの美容効果があるものも。
日中の肌を守るだけでなく、美しくしてくれる“ビューティ防御コスメ”は今後も広がりを見せそうです。
3.皮膚炎症対策やアロマのアプローチも
花粉症よる肌荒れに対応した商品として「低刺激処方」「炎症を鎮める」「バリア機能を高める」といったアプローチのスキンケアが発売されていました。
「アミノ酸」「CICA」「ビタミンC」「セラミド」「ヒアルロン酸」などを配合したものに加え「ワセリン」「ヘパリン類似物質」といった皮膚科の治療薬として出されているような成分を配合している商品が見られたのも、皮膚炎症対策コスメにみられた特徴でした。
そのほか、肌当たりの良いテクスチャーにこだわるなど、肌荒れに対し極力負担をかけない優しい仕様にしているブランドもありました。
不快な症状が続くと気分まで沈みがちになります。そんな時は「ユーカリ」「ラベンター」「ティーツリー」などの精油を配合したアロマミストを活用するのも一つ。
マスクに吹きかけることで気分をリフレッシュすることができます。
4.花粉症対策コスメ開発のポイント
花粉症のケアとして大切なのは、体や顔についた花粉をきちんと洗い流すこと、と言われています。
帰宅後すぐに顔や体を洗うことを習慣化することも花粉症対策の一つです。
習慣化の一助になるようなコスメを開発していくことは花粉症で悩む方のQOLの向上につながるといえます。
近年では、「花粉」だけでなく「紫外線」「大気汚染」「PM2.5」「黄砂」「ブルーライト」など広範囲でフリーラジカルを訴求する商品が出てきています。
コロナ禍以降、消費者の“守りたい”“守られたい”ニーズの高まりを感じますが、だからこそ「何から守るのか」を明確にした商品開発がとても重要だと感じています。
とくに、花粉症はセルフケアが大変有効だといわれています。
そこへのアプローチとして化粧品ができることはまだまだありそうです。