化粧品売り場にいくと「ナイアシンアミド」配合の化粧品を必ずと言ってよいほど目にします。
“なんとなく肌に良さそうだけと何に効果があるのかわからない”という方も多いと思います。
今回は「ナイアシンアミド」について効果効能や特徴などを中心に説明していきます。
1.「ナイアシンアミド」とは?
「ナイアシンアミド」とは、
マルチな美肌効果が期待できるビタミンB群の一種です。
肌への浸透の過程で様々な効果を発揮するのが特徴で、皮膚の表皮上層部ではセラミドの合成を促進し、水分保持の向上に働きかけます。
また、皮膚の真皮ではコラーゲン産生を促し、シワを改善する効果があるとされています。
「シミ予防」「しわ改善」「肌荒れ予防」などの様々なお悩みにアプローチができる成分です。
2.「ナイアシンアミド」と「レチノール」
「ナイアシンアミド」を高配合したものは、ニキビへの効果も期待できます。
そのため市場でも「ナイアシンアミド」を高配合している商品を、見かけるようになりました。
「レチノール」に比べ、作用が穏やかな為、肌が荒れやすい敏感肌の方にもお使いいただけます。
使用方法も「レチノール」のように注意点がなく毎日使えるため、扱いやすい成分といえます。
「ナイアシンアミド」はじっくりゆっくりと効力を発揮するため、副反応が少ないといわれています。
きちんとお肌の土台を育てていくようなブランドストーリーをつくるなど、
「ナイアシンアミド」の成分特徴をいかした売り方を考えるのも、一つかもしれません。
3.「ナイアシンアミド」のウリは多機能性
近年「ナイアシンアミド」配合の化粧品は増加しており、
化粧水、美容液、乳液・フェイスクリーム、ジェル、アイクリームなど
様々なカテゴリーから発売されています。
発売されている商品の訴求ポイントをみていくと、
シミ・しわにアプローチできる“エイジングケア”として、年齢肌が気になる方に向けて発売しているものや、ニキビ・肌荒れ改善、肌に優しい敏感肌向け商品訴求など、マルチなアプローチが見られます。
「ナイアシンアミド」を配合することで、様々な切り口が可能になる、
というのは大きな特徴といえます。
だからこそ、大切なのはターゲットを明確にすることです。
どのような悩みの方にどのような商品を届けるのか。
というのを開発の段階でしっかりと固めることが重要です。
多機能な「ナイアシンアミド」を配合することで“色々なところにマルチに働きかける”という成分の強みが逆に特徴のない弱い商品になりかねない。という点は開発していく上で注意したいところです。
4.「ナイアシンアミド」配合の商品を新しく開発!
今までご説明してきたように、肌への刺激も低く、シミを予防しシワを改善する効果のある「ナイアシンアミド」は複合的な肌悩みにアプローチできる頼もしい存在です。
CSラボでも、肌荒れ防止効果をプラスした「ナイアシンアミド」配合の商品を現在企画中です。
みずみずしい使用感にこだわり、使い続けたくなるテクスチャーになるよう試行錯誤し、製品を開発しています。