化粧品開発は時間が勝負!担当者が知っておくべき情報を整理してみた

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異業種からの参入も増えてきた化粧品業界。
著名なインスタグラマーやyoutuberの方々が、オリジナルのスキンケアブランドを立ち上げています。

ところで、オリジナルの化粧品を企画してから開発・製造・納品まで、
どのぐらいの期間がかかるのでしょうか?

 依頼をしたことがない方からすると、どういう流れで、どのくらいかけて進んでいくのかわかりにくいですよね。

そこで今回は、化粧品開発の流れと時間、時間短縮ポイントについてわかりやすく解説します。

 

1. 化粧品をつくるのに、どれくらい時間がかかるの?

「最短3カ月 、こだわれば時間は無限にかけられます。」

皆さんは短いと感じますか? それとも長いと感じますか?
化粧品はいくつものステップを経て、ようやく納品されます。

 

2. 開発から納品までの流れ

他OEMメーカー、企画内容によって異なる場合がありますが、
下記の図に示したものが大まかな化粧品が完成するまでの流れです。

化粧品を製造するうえでは、生産数量に関係なくこの工程が必要となります。
(医薬部外品は化粧品よりも厚生労働省への承認工程が増えるため、
開発期間が長くなります。)
この工程を経て最短3カ月で納品するためには、いくつかポイントがあります。

3. スケジュールを短縮するポイント

・汎用処方  を利用する


OEMメーカーは、アイテム別に多数の処方を持っており、それを「汎用処方」と言います。
汎用処方のメリットは、処方のベース部分が完成されているため、
開発期間を短縮することができます。

また、希望の香料や添加剤を配合するなどして、オリジナリティを出すことができます。

一方で、汎用処方を使わず、新しい化粧品を開発する場合は、ゼロからベース処方を考え、
並行して安定性試験を実施するなど、多くの時間がかかります

※ 安定性試験って何?
化粧品の中身(品質)が、温度、光などの影響を受け、
時間と共にどのように変化するか確認する試験です。
化粧品は、製造されてから消費者が使用するまで、品質が保たれることが重要です。
試作直後は問題が無くても、分離、変色、臭い・粘度が変化する可能性もあり、その場合は処方改良を行います。

ゼロから処方開発をする場合は、試作と並行し安定性試験をするため、一定の期間が必要です。

・汎用容器を利用する


汎用処方と同じように、容器にも汎用容器があります。汎用容器の中から選び、
印刷や着色をせず、ラベルを貼ることで、容器を調達する時間を短縮できます。

一方で、汎用容器を使用せず、完全オリジナルの容器をつくる場合は、
デザイン・設計・試験など多くの時間と費用が発生し、
ロットが大きくなる傾向にあります。

 

4.スケジュールが伸びる要因

・試作回数が増える

 化粧品は、テクスチャーや使用感などが非常に感覚的で、人によっても差があります。
言葉で伝えることも難しく、「もう少し保湿感を出したい」など、
どうしても曖昧な表現になりがちです。

その結果、イメージが伝わりにくく、試作回数が増える場合もあります。
そんな時には、参考品があると便利! 販売されている製品で、
希望に近いものを用意すると良いでしょう。

イメージを伝えやすく、お互いの認識を合わせることができます。

・その他の要因

化粧品の製造において、工場への原料、資材(容器、化粧箱などのパッケージ)の
納入タイミングが製品納期を大きく左右します。

国内外問わず、経済事情等により工場への納入が遅れた場合、
化粧品の製造も後倒しになり、納品が遅くなります。

特に、年末年始、GW、お盆休みなどの長期休暇前後は、
製造が混みあう場合もあります。余裕を持ったスケジューリングが大切です。

5.まとめ

商品力を高めるために時間をかけて作り上げていくことも大切ですが、
スケジュールが長びくほど、発売は遅くなってしまいます。

できるだけ短い期間で製品化をご希望の方は、
ぜひ下記ポイントを確認しながら進めらるようにしましょう。

製品化までの短縮のポイントをまとめると、

① 汎用処方を利用する

・土台となるベース処方があるため、開発期間を短縮することができます。
・香り、添加剤は変更が可能なので、オリジナリティをアピールすることができます。

② 汎用容器を利用する

・完全オリジナルの容器よりも、時間とコストを抑えることができます。
・小ロットに対応している容器の種類も豊富で、よりイメージに近い製品を作ることができます。

③ 参考品を用意する

・より希望やイメージが相手に伝わりやすく、お互いの認識を一致することができます。

これらポイントをまとめた資料は下記よりダウンロードできますので、
ぜひ化粧品製造の際にご活用ください。

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