2月に気象庁から、夏の暖候期予報が発表になりました。
2024年の夏も全国的に気温が高くなり、猛暑となる可能性が高い、ということです。
また紫外線量は、3月ごろから急激に強くなりはじめ、5~7月にピークを迎えると言われています。
まさに、紫外線ケア必須の時期が到来しました。
そこで、今回は最新の紫外線対策コスメについて調べていきたいと思います。
1.太陽光を味方につけるという着眼点
2024年の紫外線対策コスメの中で、目立っていたのが太陽光を味方につけた商品。
通常紫外線対策コスメは、どれだけ紫外線を防げるかというアプローチをしている商品が多い中、
「肌にあたる“光”に着目し、太陽光や室内の光などを利用して、より肌を美しく見せる効果」を訴求しているものや、
高濃度VCで有名な大手から発売された商品は「太陽の光を浴びるとビタミンC誘導代が放出される」など
紫外線を防ぐだけでなく、太陽光を利用してケアする、という新しい視点が非常に画期的でユニークだと思いました。
2.ミスト状UVケアが続々発売に
様々な形状のUVケア商品が発売されていますが、中でも注目したいのが「ミスト状UVケア」。
ミスト状にするメリットとしては、顔だけでなく髪や身体など気になるところに塗布しやすく、気になったときにすぐに使えるという点が挙げられます。
また、ローションならではの軽い付け心地は、べたつかずに暑い夏にはぴったりと言えます。
香りを賦香している“香るUV”商品も多く見られ、特に「ベルガモット」「ラベンダー」「ペパーミント」などの精油を使ったものは、日焼け止めミストとしてだけではなく、気分転換したい時にも使えそうで便利です。
3.家族で使える「シェアコスメUV」
大手老舗敏感肌ブランドからは、生後3カ月のベビーから使える処方で、家族みんなでシェアできる商品が発売に。
SPF50+・PA++++のパワフルな紫外線防御効果は、デイリーからレジャーまで幅広いシーンで使える便利さが魅力です。
さらにウォーター&スウェットプルーフで、石けんで落とせるのもありがたいポイントです。
また、ホリスティックなオーガニックコスメブランドからは、どんな肌も明るく見せるトーンアップ効果を備え“ジェンダーフリー”で使える商品も発売されていました。
今まで家族でシェアする印象のあまり無かったUVケア商品ですが、様々なシーンで家族全員が使えるとういう利便性はニーズがあるのではないか、と感じました。
4.UV対策コスメ開発のポイント
市場をみてみると、紫外線から肌を守るだけでなく
「ブルーライト」「近赤外線」をカットし「大気中の汚れ」「花粉」の付着を防ぐといったアンチポリューションを搭載した、高機能でマルチタスクな商品が多かった印象です。
前回リサーチの花粉対策コスメと同様に“様々なものから守る”は重要なキーワードとなっています。
さらに、地球環境を守るために海洋生態系への影響を最小限に抑えた「マリン処方」を採用している環境配慮型のブランドもあり、SDGsに取り組む企業姿勢も見られました。
コロナ禍による外出自粛やリモートワーク、マスク生活は、女性のメイク環境にも大きな変化をもたらしたと感じます。
5類に移行したアフターコロナ後も、ファンデーションを使わず、UVケア商品にスキンケア・下地効果や色補正効果などの高スペックを求めるような流れを感じました。
紫外線を含むフリーラジカル対策から、色補正、スキンケア効果などをオールインワンで叶えてくれる、優しくて強い“スーパーマン”のような頼れるUV商品が、いま求められているのかもしれません。